ホテルの視覚障がい者に対するサービス方法

 

Miyakawa&盲導犬シルクである。
昨今ホテルは、バリアフリー法の施行等で、段差をなくしたり、スロープをつけたり、点字ブロックを敷設したりと、ハード面では、障がい者でも、快適に利用することが可能になってきた。
しかし、実際利用する障がい者、特に視覚障がい者が1人で、宿泊するとなると、ホテルの方の手を借りなければならない。
ここでは、心のバリアフリー、ソフト面でのサービスを列挙してみた。


チェックインについて
1ホテルの入り口から、フロントまで、距離がある場合、ホテルの方が、フロントまでアテンドするのが望ましい。もしくは、フロント方向が分かるような、音楽や盲導鈴を設置する。
2宿泊簿等の記帳は、代筆が可能であれば、代筆。

フロントから客室までのアテンドについて
1介助者は、自身の肩か肘をつかませて、歩く速度を尋ね、丁度いい速度で歩く。
歩行時の注意点として、介助者は、かばうように肩や腰に手をかけようとするが、これは、かえって歩きづらいのでやめる事。
介助者は、左右どちらでも介助するので、介助する人を柱やソファー等にぶつからないよう余裕をもって歩く。

エレベーターにおいて
1エレベーターホールでは、何基のエレベーターがあるか確認する。また左右に対面式に設置されている事もあるので、そこも確認する。
2エレベーターの宿泊階数のボタンの位置を確認する。これは、点字が読めない場合でも、上から何番目とか覚えておけば、1人でも行動できるので助かる。併せて、フロントの階数ボタンも確認しておく。
3エレベーターを降りる時、左右どちらに向かうか確認する。対面設置型であっても、左右は変わらないので注意しましょう。
尚、最近は、ルームキーのカードをかざすタイプのエレベーターがあるので、注意が必要である。

客室において
1キーの開閉、カードキー、電源on OFF
2クローゼットの位置、スリッパ
3空調の操作、パネルやリモコンの操作ボタン
4テレビ、リモコンの操作、特に音声ボタン
5コンセント、スマホの充電には必須
6内線電話、フロント番号
7冷蔵庫、中身と電源
8アメニティーグッズ、歯ブラシ、髭剃りなど
9シャンプーなど、シャンプー、リンス、ボディーソープの並び順
10その他、タオル、ナイトウエア、ゴミ箱の位置も確認

以上が、視覚障がい者のホテル宿泊における、ホテル側に対するサービスの仕方と要望である。
最後に、このようなサービスは、健常者にも、普通に行っているサービスだと思われますので

ちょっとだけ、一言付け加えたり、意識するだけで心のバリアが解けて、快適なホテル空間が実現するのてはないか。

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